SLS

NASAが開発を進めている次世代ロケットSpace Launch Systemについて、打ち上げ時に使用される固体ロケットブースターの地上試験が行われました。

NASAによると今月11日、大型打ち上げロケットSpace Launch System(SLS)で使用する個体ロケットブースターの地上燃焼試験を実施したと発表しました。

試験はユタ州プロモントリーにある固体ロケットブースターの開発元ATKランチ・システムズ・グループのオービタル ATKが保有する燃焼試験場で行われました。試験が行われたブースターはスペースシャトルを打ち上げに使用された固体ロケットブースターを長く拡張したものです。



SLSはスペースシャトルの発展型
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スペースシャトルが退役してしばらく経ちますがあまり知られていないこととしてSLSは厳密に言えばスペースシャトルの打ち上げシステムを拡張、改修した発展型となっています。

上の画像は左がスペースシャトル、右がSLSになるのですがSLSはスペースシャトルの外部燃料タンク、固体ロケットブースターをいずれも拡張したものを一段目として構成しています。その上でスペースシャトルに搭載されていたエンジン「RS-25D」を3基から4基~5基に変更し拡張した外部燃料タンクの下部に取り付け、シャトルの無駄な翼と胴体を取り除きカプセル型(オリオン宇宙船)に変更、2段目を追加し打ち上げ能力の向上を測りました。

▼SLSの派生型
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SLSはミッションに応じていくつか派生型が存在します。最も打ち上げ能力のあるバージョン「ブロックII」型では国際宇宙ステーションがあるような低軌道へ130トン。火星といった深宇宙への有人探査を目標に開発されたもので、今までに作られたロケットの中でも最も強力なロケットになる予定です。

SLSは現在開発中のロケットで、初打ち上げの2017年12月にはBlockI型に無人の有人宇宙船オリオンを載せ月軌道へ送り込む計画が組まれています。 

ちなみに今回試験された5セグメントに拡張された固体ロケットブースターは開発が中止されたアレスIというロケットで使用されており、過去に一度だけ打ち上げに使用されたことがあります。