
話題になることと言えば大抵良くない情報のことが多いF-35。海外メディアによると主要兵器の1つとされた小直径爆弾「SDB-II」という精密誘導爆弾の運用について、事実上2022年以降になると報じられているそうです。
計画全体に遅延が生じている国防総省のF-35計画で精密誘導爆弾「Small Diameter Bomb II(SDB-II)」のサポートが2022年までできないという大きな問題が持ち上がっていたことが10日、専門誌「MIlitary.com」の報道で明らかとなった。今回問題が生じているのはF-35の主要兵器の一つ「SDB-II」という精密誘導爆弾です。この爆弾は戦闘機や攻撃機への搭載を前提として開発された小型の航空爆弾の一つで、爆弾に翼をつけたことで投下高度次第では100kmあまりを滑空しターゲットを破壊することができる最新兵器の一つです。
BusinessNewsline
▼通常のSDB
このSDB-IIというのはSDBシリーズの中で移動目標攻撃用とされているのですが、爆弾側ではなくF-35本体の開発の遅れが原因で少なくとも2022年以降にしか使えないということがわかったとしています。
ちなみに、従来のSDB自体はステルス機内部の爆弾槽に収まるよう小型に設計されており、高いステルス性能を維持し運用が行える利点がありました。しかし、SDB-IIの場合はF-35の爆弾槽には収まりきらずステルス性が著しく低下する機外に搭載しなければならないというよくわからない爆弾の一つになっています。