
もちろんどこぞの隣国ではなく、今回は海をはさみ遠く離れた「隣の国」アメリカのお話です。なんと、下水を浄化しビールを作りに挑戦する計画が持ち上がっているそうです。
【ポートランド(オレゴン州)】「リデュース、リユース、リサイクル」の3Rはエコ標語としてすっかり定着した感があるが、米西海岸では筋金入りの3R活動が行われている。この計画を出したのはオレゴン州の地ビールクラブの会員らです。彼らによると世界的に水の確保が困難になっており、別の水源からビールを作る方法は無いのかという話題になったといいます。結果、下水を高度に処理しビールの水にするという案が出たそうです。
ビニール袋やビンの分別回収、医薬品の容器包装や電子製品のリサイクルなどはもう古い。オレゴン州ポートランド郊外では汚水を浄化し、地ビールを製造する計画が持ち上がっている
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何故、雨水やそこら辺の川の水ではなく「汚水」にこだわるのか。アメリカでは汚水処理場から1日あたり3.8億リットルの飲料水が作られている州があるそうで、「別におかしい話ではない」とのことです。確かに言われてみればその通りですが、今回の案に何か“違和感”を覚える人も多いでしょう。
実はこの案の元をたどればポートランドのとある水道事業者が地ビールメーカーに提案したことが由来だとしており、結局は自社製品の優秀さをアピールしたいがための企画だったようです。
世界的に見れば生の水道水を飲める国は少なく、水道自体整備されず汚染された水を口にしなければならない国があります。まずはビール云々以前に水道事業者としてやるべきことがあるのではないかと感じてしまいますね。