中国のアニメ規制

国によって表現の一部が変更されることが多い映像分野。もちろんアニメも例外ではなく中国ではここ最近、暴力や性的表現が描かれているアニメについて取り締まりを強化しています。

2015年4月1日、中国文化部が複数の動画サイトを対象に、問題表現のあるアニメ作品の取り締まりをスタート。ネット上では「抗日ドラマの方が残酷だ」との声が聞かれている。聯合報が伝えた。 


Record China
日本の文化庁にあたる中華人民共和国文化部は先月31日、中国内の大手動画サイト「土豆(Tudou)」や「楽視(leTV)」など複数に対し、アニメ作品の一斉取り締まりが開始されました。記事によるとこの取り締まりはネット上の規則違反を理由にしており、主に暴力や犯罪行為、また性的表現が含むアニメ作品が削除の対象となりました。

具体的にどの程度のものが削除の対象になっているのかについては書かれていないのですが、「Blood-C」というキャラクターが出血したり惨殺されるという刺激の強い作品については何れも削除されているそうです。

今回の一斉取り締まりついて中国のネットユーザーからは「日本兵を素手切り裂いたりする抗日ドラマのほうがよっぽど残酷だ」などと当局を批判する書き込みが多く寄せられているといいます。

冒頭に書いたように、アニメと言った架空の人物を描いた作品に対して世界では表現の規制が行われる場合があります。例えばアメリカでは「ドラえもん」でさえ表現の制限が行われており、ジャイアンがのび太を殴るシーンがカットされたり、クレヨンしんちゃんに至ってはお尻を出すというシーンが多用されていることから放送自体が禁止されています。