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情報を得る手段はいくつかありますが、その中でもインターネットで検索した内容・情報について、これを「自らの知識である」と勘違いしてしまう場合が高い傾向があるそうです。

Google検索を使っていると、自分のことが実際よりも物知りで、賢いように思えてくる。

しかしこの幻想は、エール大学の研究者たちが『Journal of Experimental Psychology』誌に3月30日付けで発表した研究成果のおかげで砕け散った。1,000人以上の被験者を対象に9種類の実験を行った心理学者たちは、ネット検索で情報を得た人は、他の手段で情報を得た人よりも自らの知識を高く評価する、と結論づけたのである。

WIRED.jp
あることについて調べ物をするとなれば「ネット検索」はとても便利です。しかし、海外の大学が行った研究によるとネット検索で得た情報は例えば本といったその他8種類より「自らの知識である」と混同してしまう傾向が高かったとしています。

どうしてこのような傾向が強まるのか理由は定かではないとのことなのですが、考えられることとしてこれまで書籍や新聞、テレビ、ラジオなどが登場し世に普及した際もここから得た知識を自分の知識と取り込む人はインターネット検索と同じくらい多かったと思われます。これが世代交代し現代は最新のインターネットに置き換わっただけではないかと考えられます。

研究者も「こうした依存が必ずしも悪いというわけではない」としているように、個人的に「偉い」と勘違いするのは別としてインターネットで検索した結果を知識として取り込むことは何も悪いとは思えず、むしろこれを行わないと時代の流れについて行けずいわゆる「情報弱者」になる恐れが強いことも原因にあると思われます。