
沈没から1年を迎えようとするセウォル号の沈没事故について、韓国政府は引き揚げ作業を行う企業として日本企業を除外したと報じられています。
9日、韓国メディアによると、セウォル号の船体引き揚げ方法を検討している韓国政府が、引き揚げ企業の候補から日本企業を除外した。これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。セウォル号の引き揚げについて日本企業を除外した理由について韓国政府筋は「日本企業は職員を派遣して船体引き揚げ作業への参加意思を伝えたが、国民感情や技術不足を考慮し候補から除外した」などと理由を明らかにしているようです。また、安全保安上の理由もあると話しており「壬辰倭乱当時の主要戦場だったセウォル号沈没海域の情報が日本に流出する可能性がある」ともしています。
Record China
セウォル号の引き揚げは、現段階では原型のまま引き揚げを行う方法が取られるといわれており、1万トンクラスの重さに耐えられるクレーンと1年以上の歳月、100~220億円の費用がかかるとされています。引き揚げクレーンについてはヒョンデサムホ重工業が2015年2月に1万トン級を完成させています。
問題としては引き揚げに伴い、視界の悪い海域に潜水士を送り込む必要があり非常に危険な作業になることが予想されています。
セウォル号の引き揚げについては、韓国国民の6割以上が賛成していると報道もあり反対の声としては危険と費用がかかることが挙げられているそうです。