中国の農村

日本では大半の人は高校を卒業し就職、進学などそれぞれの道へ進みます。しかし、中国の農村部では未だに高校に進学し卒業することが困難な地域が多く存在しています。

2015年4月6日、米ブルームバーグは、中国農村部の子供は5割以上が高校を卒業できず、中国が先進国になるのは困難だと指摘した。8日付で中国・参考消息が伝えた。 

中国農村部の子供、5割以上が高校を卒業できず、こんな国が先...:レコードチャイナ

アメリカ、スタンフォード大学と中国の中国科学院が合同で行った研究によると、中国の内陸部つまり農村部の児童は都市部の児童に比べ小学4年生の成績の比較として2年分ほど遅れていることがわかったと研究結果を報告しているようです。

結果として貧しい農村部では高校を卒業できる児童は全体の5割り程度で沿岸部のおよそ9割りに比べると明らかな差が生じているといいます。理由として、内陸部は沿岸部に比べ貧困地域が多く児童らの多くは寄宿し生活しているものの給食の量は少なく肉は週に1度、暖房といった設備はなく飢えと寒さは当たり前のことになっているとしています。もちろん暮らしの理由だけではなく、本当の理由は学費負担であり多くの児童が中等教育の段階で脱落してしまうことが現状だとされています。
また学校側の言い分として中学校の校長は児童らの学習意欲が欠けているとしており「勉強もしない、宿題もしない。教室ではスマートフォンで遊んでばかりだ」などと話しているようです。

中国の農村部では義務教育を受けている児童が1億人、その内およそ3割りの3300万人が寄宿学校で学んでいるとのことです。


「それならば都市部に移り住めばよいのではないか」と私達は考えてしまうのですが、中国では日本とは異なり都市と農村の人口移動、特に農村から都市への流入(移住)を厳しく制限されています。つまり生まれてきた時点で将来どのような教育を受けることができるのかその後に続く労働に関して差別が存在していることになります。(農村に戸籍のある人物が都市部で働くことはできるものの戸籍の変更は認められることはないそうです)

中国政府としては2010年に「国家中長期教育改革と発展計画要綱」という対策を発表し、農村部に優秀な教師を派遣し国内の教育格差是正するということを行っているものの、残念ながら今回の調査ではほぼ効果がなかったことが明らかになりました。
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