再利用型ファルコン9

アメリカの民間企業スペースXが打ち上げたロケット「ファルコン9」の再利用に向けた2度目の洋上着陸試験について失敗したと発表しています。

今月14日、国際宇宙ステーションへの物資補給ミッションを行うため打ち上げられた再利用可能ファルコン9について、翌日行われた一段目の洋上基地へ着陸及び回収を目的とした試験について失敗したと発表しました。試験は2度目で何れも試験は失敗しています。(国際宇宙ステーションへの物資補給自体は成功している)



こちらがスペースXにより公開された映像です。同社のイーロン・マスクCEOによると今回の失敗は横方向への速度が早すぎ(lateral velocity caused)て、横転してしまったと自身のツイッターで明らかにしています。

スペースXは自社が運用しているファルコン9ロケットの再利用を目指した着陸および回収の試験を行っており、将来の陸上への着陸試験に向け洋上に設けられた巨大な船(utonomous spaceport drone ship)を作り着艦試験を行っています。 

▼成功した場合の例(CG映像)


民間企業が当たり前のように国際宇宙へ物資を補給していることに技術の差というか資金の差を改めて感じてしまうのですが、合わせて行われた着陸試験は何故失敗したのでしょうか。

前回の失敗は一段目上部に付けられたスラスター(映像では着陸寸前に白い噴気がでているもの)を使いきってしまい着艦寸前に大きく傾き船の側面に衝突する形で墜落してしまいました。
一方、今回はスラスター自体は最後まで姿勢制御を行っています。ただ、映像を見る限りでは白波が立っており当時風がかなり強かったことがわかります。そのためロケットが映像に入った時点で既にメインエンジンによる推力偏向を使用した姿勢制御が何度も行われており、ロケット本体も横滑りした状態での着陸姿勢になっています。着陸寸前ではロケット本体下部が大きく振れ動くという最悪の姿勢での着陸となりスラスターが激しく噴射し姿勢を戻そうとしているものの支えきれずに横転し爆発してしまいました。

スペースXのイーロン・マスク氏自身も「第一段目の回収は難しい」と事前に口にしており、その成功確率は50%ほどだと明らかにしています。次回は6月に行われる国際宇宙ステーションへの補給ミッションで3度目の着艦試験を行うことを予定しています。