
国際宇宙ステーションへ向けて4月28日打ち上げられたロシアの無人補給船「プログレスM-27M」について、先日より激しくスピンを繰り返し制御不能に陥っていると各メディアが報じています。
sorae.jpによると、同補給船に不具合が発生したのは、打ち上げ後「クールス」と呼ばれる国際宇宙ステーションに自動でランデヴーとドッキングを行うためのアンテナから構成されるシステムに不具合報告が行われた後で、詳しい日時や故障の内容は現在のところ明らかにはされていません。
同サイトによると現在わかっている状態として、プログレス補給船は宇宙船に搭載されている機器の状態を知らせる信号すらも受信できない状態に陥っているとしており、その後プログレス補給船より送られてきたという映像からはほぼ一定の方向に約3秒に1回の速度でスピンをし続ける内容が映しだされていたそうです。
補給船へはスピンを止めるシグナルが送信されたものの、相変わらず通信は行えない状態とのことです。
詳細は不明なのですが現在プログレス補給船は国際宇宙ステーションとほぼ同じ方向へ楕円軌道で地球を周回し続けていると考えられており高度は190km~250km前後。これは現在の国際宇宙ステーションが周回している高度400kmには全く届いていません。したがって、このまま周回したとしても国際宇宙ステーションへ脅威が及ぶことはなく、自然に地球へ落下し消滅することになると予想されています。
プログレス補給船の現在の位置
国際宇宙ステーションの現在の位置
Engadget Japaneseによると、同補給船について国際宇宙ステーションへのドッキングは中止になったことがロシア宇宙庁から報告があったとしています。合わせて米国防総省戦略軍統合宇宙運用センターの情報としてプログレス補給船と打ち上げに使用された第二段ロケットの間に44個のスペースデブリが見つかったと発表しており、プログレス補給船の放出前後に何らかの爆発的事象があった可能性も示唆されています。
▼プログレス補給船(参考)


プログレス補給船はロシア(ソ連)が保有していた宇宙ステーション、サリュート(6号、7号)、ミールそして国際宇宙ステーションへ物資を届けための使い捨て無人貨物輸送宇宙船です。1978年1月の初打ち上げ以降、2011年8月に初めて事故が発生するまで実に100機以上の連続した打ち上げ成功を誇る信頼性の高い補給船と知られています。
同サイトによると現在わかっている状態として、プログレス補給船は宇宙船に搭載されている機器の状態を知らせる信号すらも受信できない状態に陥っているとしており、その後プログレス補給船より送られてきたという映像からはほぼ一定の方向に約3秒に1回の速度でスピンをし続ける内容が映しだされていたそうです。
補給船へはスピンを止めるシグナルが送信されたものの、相変わらず通信は行えない状態とのことです。
詳細は不明なのですが現在プログレス補給船は国際宇宙ステーションとほぼ同じ方向へ楕円軌道で地球を周回し続けていると考えられており高度は190km~250km前後。これは現在の国際宇宙ステーションが周回している高度400kmには全く届いていません。したがって、このまま周回したとしても国際宇宙ステーションへ脅威が及ぶことはなく、自然に地球へ落下し消滅することになると予想されています。
プログレス補給船の現在の位置
国際宇宙ステーションの現在の位置
Engadget Japaneseによると、同補給船について国際宇宙ステーションへのドッキングは中止になったことがロシア宇宙庁から報告があったとしています。合わせて米国防総省戦略軍統合宇宙運用センターの情報としてプログレス補給船と打ち上げに使用された第二段ロケットの間に44個のスペースデブリが見つかったと発表しており、プログレス補給船の放出前後に何らかの爆発的事象があった可能性も示唆されています。
▼プログレス補給船(参考)


プログレス補給船はロシア(ソ連)が保有していた宇宙ステーション、サリュート(6号、7号)、ミールそして国際宇宙ステーションへ物資を届けための使い捨て無人貨物輸送宇宙船です。1978年1月の初打ち上げ以降、2011年8月に初めて事故が発生するまで実に100機以上の連続した打ち上げ成功を誇る信頼性の高い補給船と知られています。