b787

最新の旅客機として話題を集めたB787型機について新たな問題が見つかったと報じられています。これは飛行中に発生すると機体が制御不能に陥るという深刻な問題で、米連邦航空局は緊急メンテナンスを実施するよう呼びかけを行っているとのことです。

FAA(米連邦航空局)は1日、B787を運用している全旅客事業者に向けて、緊急メインテナンスの実施を求める警告(airworthiness directive)を発令した。

今回、B787で見つかった不具合とは、B787の電源を248日間以上に渡って入れたままの状態にしておくと…略

BusinessNewsline
今回新たに見つかった問題は機体の電源を入れたままにしておくと電源装置が暴走した後、すべての電源を喪失するというものです。この不具合は電源をいれたまま2,147,483,648,000ミリ秒、日数にして248日を経過したあたりで導入されていいるソフトウェアが32ビット整数演算の上限を超えてしまうという不具合が原因です。

問題が発生するのは発電機の作動を制御するGCU(Generator Control Unit)のソフトウェアにあることは分かっており、制御装置を開発したメーカーはソフトのアップデートは現在開発中とのことで供給されるまでは飛行後に電源を切って問題を解決するよう求めているとのことです。

B787は何らかのトラブルで電源が遮断された時は以前出火したリチウムイオン電池が電気を送ることで機体の制御を行うことになっています。しかし、「全ての電源を喪失する」と書かれていることから残念ながらこちらのバックアップ装置にも何らかの影響を与えるようです。

この手問題はソフトウェアを開発している段階で誰かが気づかないのかと思ってしまうのですが、 大きな事故に繋がる前に原因が分かってよかったとしか言いようがありませんね。