image_6

中国で先日、生徒数百人が集まり学校に設けられた食堂を破壊するという暴動があったと報じられています。生徒らは食堂経営者とメニューの価格不満があったとのことです。

Record Chinaは中国紙「大河報」の報道として今月14日、中国の河南省永城市『実験高級中学(日本で言う高校)』で、生徒数百人が食堂に対する不満から施設を破壊。通報で駆けつけた警察車輌をも破壊されるという出来事があったと報じています。

高校生が学校食堂を集団で破壊、駆けつけた警察車両も標的に...:レコードチャイナ

記事によると、生徒らは「学校の食堂で食事ができない」と学校の外に出歩き昼食を食べることが多かったとされています。しかし、この行動に不満を抱いていたのは学校食堂の経営者。経営者はこの日学校の敷地内でゆでたまごを売っていた女性に対し殴る蹴るの暴行を行いました。この様子を見た生徒らが逆に経営者を問い詰めたところ暴行の事実を含め学校側が何ら反応を示さなかったことに激怒。食堂の破壊という行動に出たというものです。

▼破壊される食堂
image_4
Photo:普通话主页

image_5
Photo:普通话主页

中国の学校生活はほとんどの場合で寄宿制となっており、食事は3食とも食堂でとることが規則として設けられています。しかし、食堂が外部の業者に委託しているケースがあり、売られている食事の価格が校外の飲食店より割高で、質も悪く、長時間並ばされるなど不満が寄せられることが多いとされています。

今回破壊された食堂も典型的な外部委託食堂だったらしく、生徒の不満を抑えきれず“打ち壊し”にあってしまいました。暴動は中国全土で発生しており大半の原因は「メニューの価格」とされています。

2010年、貴州省六盤水市の高校で発生した暴動。原因は2度の値上げ。
image_2


2013年、中国河南省商丘市柘城県の高校で発生した暴動。割高な価格と食堂の利用を強制したことが原因です。
image_3

参考:中国、食堂利用の強制で高校生1000人大暴れ : ZAPZAP!