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様々なタイプの風力発電が登場していますが、今回は通常の風車タイプにドームを取り付けるという全く新しい発想の風車になります。

ゼネラル・エレクトリック(GE)は従来型の風力発電風車に円形のドームを取り付けることでこれまで無駄となっていた中心に近い部分の風を有効に使うことができる「EcoROTR」を開発、カリフォルニア州のモハベ砂漠にて試験運転を開始しました。

GE: UFO型新型風力発電風車「EcoROTR」を発表・口径100m風車で120mと同じ発電効果 - BusinessNewsline

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EcoROTR、最大の特徴はこの『ドーム』なのですが実はこれまでの風車は翼の付け根付近はモーターを回転させる力を発生させることが難しく、一方で空力に影響してくることから形状を工夫する必要があるなど難しい構造が必要だったといます。
EcoROTRは軸受け付近の風をより回転力を発生させることができる外側に送る効果がある一方で、翼の付け根部分の構造を簡素化することができるといいます。

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発電効率については口径120mサイズの発電量をドム付きの口径100mサイズ風力発電で得られるとしています。風力発電は大型化することでより多くの電気を発生させることができる一方で、現地までの輸送が難しくなるという欠点がありました。

GEは今後4ヶ月間の試験を行い実用化を目指していくとのことです。