
航空大手エアバス社はロケットの第一段目のメインエンジンのみを回収するという半再利用可能型ロケット「Adeline(アデリーン)」を初めて公開しました。
ここ最近ロケットの打ち上げコストを抑える方法として、ロケットや打ち上げその物を簡素化する方法以外にも本体やその一部を回収し再利用するというという動きがみられます。今回、エアバスが発表したアデリーンは一部再利用するという『半再利用可能型ロケット』になっています。Airbusは、現在開発を進めている半再利用可能型ロケット「Adeline(アデリーン)」の概要を初めて公開した。半再利用可能型とは、ロケットのファーストステージのメインエンジンだけを回収・整備して再利用に回すことで、ロケットの打ち上げコストを20~30%削減を図るというコンセプトに基づくものとなる。
Technobahn
どのようなロケットなのかという点について、アデリーンは第一段ロケットが燃焼終了後、燃料タンクからなる本体からロケットエンジンを切り離し翼を使って滑走路に着陸させるという「航空会社らしい」回収方法です。同社としては、現在滑空実験機の飛行実験段階に移行しており2020年頃の実用化を目指すとしているそうです。
世界の次世代ロケット
主にアメリカやロシアで開発されている次世代ロケットは何らかの『再利用』が行われる方針が示されておりアメリカの『スペースX』はファルコン9ロケットの再利用に向け第一段目の回収試験を行なっています。ロッキード・マーティン社とボーイング社の合弁事業『ユナイテッド・ローンチ・アライアンス』が開発を発表したロケット「Vulcan(バルカン)」についてはエアバスと同じくメインエンジンを切り離し回収する(パラフォイルで降下中にヘリによるキャッチ)方法がとられるとしています。
ロシアの次世代ロケットとして打ち上げが行われているアンガラロケットは補助ロケットを再利用可能な「バイカルブースター」というジェットエンジンと翼付きのものに置き換えられる可能性があるとしています。
一方、2020年を目処に打ち上げを目指す日本の次期基幹ロケット『H3ロケット』は従来の使い捨て型となっており、再利用型の開発は現在考えられていません。
