電磁カタパルト

アメリカで建造が進められている次世代空母ジェラルド・R・フォード級空母 1番艦「ジェラルド・R・フォード」で初めて空母の搭載の電磁カタパルトによる射出試験が行われました。

アメリカ海軍によると今月5日、新型空母「ジェラルド・R・フォード」の電磁カタパルトを使用した初の射出試験を行なったと発表しています。

米海軍、建造中の新空母「Gerald R. Ford」の電磁カタパルトの発射試験を実施 - BusinessNewsline



こちらが米海軍が公開した試験時の映像です。4つの車輪がついた車は電磁カタパルトにより引っ張りだされ100mほど飛んで水面に落下しました。この試験は昨年6月に発表されていたもので、当時発表された内容ではこの後に試験航海を行いその後艦載機を使用した射出試験を行うとしています。


アメリカ海軍の正規空母ではこれまで蒸気を使った『蒸気カタパルト』による射出方法が長らく採用されてきたものの今後建造される空母については電磁カタパルトに変更される予定です。
電磁カタパルトは蒸気カタパルトよりも軽量でメンテナンスが簡単にでき細かな射出調整ができるという利点があるとされています。しかし、射出調整については相当難しい技術が必要だったと言われており予想外の開発時間と予算を費やしていました。

▼地上で進められた電磁カタパルトの射出試験
 

同空母は来年2016年に就役予定で今後夏から秋にかけ試験航海と艦載機の射出試験が行われると予想されています。