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中国重慶市で、歴史的価値のある『青龍剣』を偶然掘り出した農民。しかし、売ろうとはせず研磨して野菜包丁として使っていたと報じられています。

中国紙「重慶晩報」によると、今月重慶市の文化財担当者が歴史的価値のある農具を探し農村を回っていたところ、宝剣とよばれる「青龍剣」を包丁として使っている農民がいたと報じています。

宝剣「青龍剣」を掘り当てた農民、さびを落として包丁として...:レコードチャイナ

その後の調査によると、宝剣を発見したのは農民の易さんで今から5年ほど前、自宅付近を掘り返していたところこの剣を見つけたといいます。しかし地元政府に報告はせず、サビが目立っていたので磨いたところ竜の紋章と『青龍剣』の文字が出てきたといいます。それでも売ろうと考えたことは無いそうで、何を思ったのか自宅で包丁として使うことに決めたそうです。

▼農民が使っていた青龍剣
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剣は今から100年ほど前の清朝末期の製造と比較的新しい時代のものと推定されているのですが、易さんオリジナルの磨きがかけられてしまい正確な鑑定結果はまだでていないとのことです。
この話を聞きつけた地元では「100万元(約2000万円)の宝剣を包丁に使っている農民がいるぞ」などと大きな話題になっているといいます。

『宝剣』が何を指すものかは分からいのですが、中国では宝剣と呼ばれる剣が出土することが度々あり、越(BC600~BC334年)時代の王が使用していた剣は420万元(約6300万円)相当の価値があるとされています。

ちなみにこの手の剣はこれまで工事現場で発見されたものや近所の川で拾ってきたものまで様々です。
参考:川で拾った剣、3000年前のモノだった―中国 : ZAPZAP!