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先日、「MERSをみんなに感染させてやる」などと口にし病院の鍵とドアを壊し、暴れまわった感染者がいたと報じられていましたが、実はこの人物は発症後に家族らと共に国内旅行に出かけていたことが明らかになりました。

韓国系メディア「中央日報」によると141例目の感染者(42歳)がMERSの発症が出ていたにも関わらず済州島旅行を続けていたと報じています。

「みんなに感染させてやる!」=MERS感染の韓国人男性、ドア...:レコードチャイナ

記事によると、この感染者は「MERSで隔離されたら、あちこちに行って、みんなを感染させてやる」などと破壊行為を行なったと報じられた人物で、その後の調査により6月5~8日の日程を組み男性の妻と息子、そして友人ら家族12人と共に済州島(チェジュ島)旅行を行なっていたことが分かりました。
これに伴い男性感染者が宿泊したホテル『新羅ホテル』は現在営業を停止しており、乗り合わせた旅客機となった大韓航空は乗務員と地上係員ら22人に対し隔離処置をとったとしています。

男性は5月27日、数多くの感染者を出したサムスンソウル病院まで自身の父親と共に外来定期健診に同行しており14例目の患者と接触。これにより感染したと考えられています。ただ、男性は当時MERSに感染していたという自覚はなかったと考えられます。

済州島では感染者の行動に含まれた食堂や観光地などを公開しており、当局は共に旅行した家族や友人、そして島の密着接触者をモニタリングしているものの18日現在、症状は出ていないとしています。


男性の行動についてまとめるとこのようになります。
6月5月午後4時、ソウル空港から済州空港に到着。レンタカーを使用して新羅ホテルにチェックイン。新羅ホテルに毎晩泊まる日程で観光地を訪れ、8日に済州島を離れソウルに到着。6月18日の報道では6月9日に職場から帰宅したのち、4時ごろに発熱や咳の症状が出たといわれていました。(正しくは旅行中にも咳等の症状がでていた)
10、11日は仕事を休み自宅で療養。翌12日に保健所を訪れこの際に「みんなを感染させてやる」と大暴れ。この時行われた1次検査の結果、陽性判定を受けたことで13日に国立保健研究院で行われた2次結果で最終的にMERS感染者と確認されました。