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中国メディア「現代快報」によると、『劉永福(りゅうえいふく)』という人物の墓が埋葬後、何者かに盗掘されていたことが分かったと報じています。

記事によると、盗掘が発見されたのは2015年6月18日で墓碑が倒れたことで調査が行われた結果、侵入口とみられる60cmの穴が見つかったとのことです。当局は緊急調査を行なっており、合わせて公安当局による捜査が行われているのですが盗掘されたのは最近ではないとされ、被害にあった時期や何が盗掘されたかも分からない状態だったとしています。(一部情報では完全に掘り返されていたとのことです。)

「民族の英雄」の墓まで盗掘被害に、「何が壊されたか分から...:レコードチャイナ

劉永福は黒旗軍を率いてベトナムで10年以上にわたりフランスと戦ったほか、日清戦争では台湾で日本に抵抗した「民族英雄」として知られる人物で墓は故郷となる広西チワン族自治区欽州市の山中に作られていました。

劉永福_1
Photo:中時電子報

劉永福_2
Photo:風傳媒

中国と盗掘

相次ぐ盗掘被害の1つとして有名なのは2010年11月に陝西省西安市の秦始皇帝東陵墓(始皇帝の両親や祖父母が埋葬されている墓)に対しダイナマイトを使ってトンネルを作り盗掘を行なっていた人物が逮捕された事件があります。
背景には最近は骨董ブームが庶民にまで広まっており『一攫千金』を狙った盗掘が後を絶たないといいます。