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太平洋のど真ん中や南極や北極でも安価なインターネット接続可能とする社会を目指すのはOneWebです。なんと今後、60発のロケットを打ち上げ648個の衛星を宇宙へ送る計画を発表しています。

地球上の周回軌道にくまなく通信衛星を配置し地上からの電波が届いていないところでもインターネット接続可能なサービスを計画しているのはイギリス『ヴァージングループ』傘下の「OneWeb」という企業です。この手の「どこでもインターネット」の話は過去何度か耳にしたことがあったのですが、既にロケットの発注を済ませているとしており近い将来衛星を経由したインターネットが可能になります。

OneWeb: 史上最大規模のロケット打ち上げ計画を発表・60機のロケット打ち上げで648機の衛星を軌道投入 - BusinessNewsline

この計画については航空大手エアバスがパートナー協定を結んでいるほか、衛星を設計・製造する合弁企業を立ち上げることを過去に発表していました。

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Photo:OneWeb

OneWebの計画とは小型通信衛星648機(実際は900機打ち上げ余分は緊急時の待機用とする)を地球の低軌道に配備し世界の人に安価なインターネット接続を提供するというものです。

打ち上げられる衛星は1機あたり150kg、開発コストは1機あたり50万ドル以下としており900機を打ち上げるために60回ロケットを打ち上げることになっています。このうち、36回はロシアのソユーズを使うことに決定し21機分は既に契約を済ませているとのことです。

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Photo:OneWeb
▲屋根の上に設置された衛星との通信端末。ここからWi-FiやLTE、3Gなどの電波を飛ばしモバイル端末等への通信を行います。通信距離は半径200m。航空機取り付け型のフラットなタイプも開発されているとのこと。

具体的な通信速度や料金については書かれていないのですが、野心的な計画は他にもグーグル等の出資によりスペースXも計画しており光ファイバーなどケーブルではない新たな通信網が実現する可能性が高いとされています。