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夏の虫といえばやはり『蝉』ですよね。既に蝉が鳴いている地域も多いか思いますが、今回は『中国で蝉の幼虫が高騰している』という、日本ではちょっと考えられない記事を紹介します。

新華ニュースによると、中国ではここ最近、羽化前の幼虫の価格が高騰しており、蝉の幼虫を捕って売ろうと多くの住民が夜な夜な出歩いているとのことです。

中国・安徽省 蝉の幼虫がご馳走に 村民が1晩に数百元も稼げる | 新華ニュース 中国ビジネス情報

記事によると安徽省六安市在住の住民の1人は一晩で2.5~4kg程の幼虫を捕らえ、1kgあたり70元(1,400円)で露天商に販売しているといいます。多い人は1晩あたり200~300元(4000円~6000円)稼ぐ人もいるとしており、貴重な収入元となっているそうです。

▼幼虫の揚げ物
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村で捕られた蝉の幼虫は鮮度を保持する理由で仕入れた当日に素早く売られるとしており、調理方法としては洗浄した後に油で揚げ調味料を付ける食べ方が一般的だといいます。幼虫は主に近くの六安市の繁華街で売られており蝉の幼虫は味が独特でタンパク質が多く健康に良いとされ、最近は需要が増しているといいます。


中国では蝉の幼虫または成虫が『夏の美食』として一部地域ではよく食べられています。また明時代から医学の面でも抜け殻が服用されており、日本でも漢方薬として抜け殻の生薬が『鎮痛、消炎、解熱、けいれん止め』、『かゆみの強い慢性の皮膚病に効く』という効果が認められ保険適用処方となっています。