未来の技術として核融合がありますが、ボーイングは核融合により得たエネルギーを使い宇宙船やロケットの推進機関という特許を取得していたことが明らかになりました。
BusinessNewslineによると、航空大手ボーイングが核融合を新たな推進機関とする謎の特許を取得していたことが分かったと報じています。
Boeing: レーザー核融合方式の新推進機関の特許取得 - BusinessNewsline
記事によるとボーイングが得た特許はレーザー核融合によって得られたエネルギー(主に熱や電力、プラズマと考えられる)を使って推進力を得るというものでこの核融合推進機関はロケットやミサイル、宇宙船などに使用できるとしています。
▲NIFのレーザー核融合炉 先端に付いているのはペレットで燃料自体の大きさは直径3mm程度
レーザー核融合は燃料(重水素)が詰まったペレットに増幅させたレーザーを照射し圧縮、核融合を発生させる方法の1つです。アメリカにある国立点火施設(NIF)のレーザー核融合施設では500テラ(兆)ワットのレーザー照射することでペレット内部の水素原子が密度が鉛の100倍ほど圧縮。これにより核融合反応が発生し太陽の中心部よりも高温の環境を作り出すことができます。
企業の核融合については同じく軍需・航空大手ロッキード・マーティンが2014年に「10年以内に核融合炉を実用化する」などと公式に発表したことがあり、計画では2020年頃に試作機、2025年頃にはトラック1台サイズの核融合炉から100MW級の発電装置を実用化するとしています。
ただ、このようなレーザー核融合は『将来のいつの日か実現可能な推進装置』として特許を得ることができたという程度の話であり、現段階でいつ頃実用化できるのかは見通しはたっていません。
ちなみに、核融合を使った宇宙船については1970年代に英国惑星間協会がダイダロス計画としてまとめたものがあり、恒星間宇宙船『ダイダロス号』の推進装置は重水素とヘリウム3の燃料からレーザー核融合でそこから生じたプラズマをノズルから放出することにより光速12%まで加速させるというものでした。
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記事によるとボーイングが得た特許はレーザー核融合によって得られたエネルギー(主に熱や電力、プラズマと考えられる)を使って推進力を得るというものでこの核融合推進機関はロケットやミサイル、宇宙船などに使用できるとしています。
▲NIFのレーザー核融合炉 先端に付いているのはペレットで燃料自体の大きさは直径3mm程度
レーザー核融合は燃料(重水素)が詰まったペレットに増幅させたレーザーを照射し圧縮、核融合を発生させる方法の1つです。アメリカにある国立点火施設(NIF)のレーザー核融合施設では500テラ(兆)ワットのレーザー照射することでペレット内部の水素原子が密度が鉛の100倍ほど圧縮。これにより核融合反応が発生し太陽の中心部よりも高温の環境を作り出すことができます。
企業の核融合については同じく軍需・航空大手ロッキード・マーティンが2014年に「10年以内に核融合炉を実用化する」などと公式に発表したことがあり、計画では2020年頃に試作機、2025年頃にはトラック1台サイズの核融合炉から100MW級の発電装置を実用化するとしています。
ただ、このようなレーザー核融合は『将来のいつの日か実現可能な推進装置』として特許を得ることができたという程度の話であり、現段階でいつ頃実用化できるのかは見通しはたっていません。
ちなみに、核融合を使った宇宙船については1970年代に英国惑星間協会がダイダロス計画としてまとめたものがあり、恒星間宇宙船『ダイダロス号』の推進装置は重水素とヘリウム3の燃料からレーザー核融合でそこから生じたプラズマをノズルから放出することにより光速12%まで加速させるというものでした。