風力発電_1

山の谷間に架けられる橋。地形上の理由からかぜが集まり強い風が吹くことがありますよね。そこで、橋脚の間に風車を設置して風力発電を行うという案があるそうです。

スペインとイギリスの研究者が、架橋の橋げた部分に設置する新しい風力発電の方式を発表し話題を集めている。

この新方式の風力発電風車は、Kingston UniversityのOscar Sotoを中心とする研究グループによって考案されたものとなる。

BusinessNewsline
イギリスのキングストン大学を中心に発案されたというのは橋脚の間に巨大な風車を設置して、谷を流れる強い風を利用して風力発電を行うというアイディアです。

研究を行ったキングストン大学によると設置する風車はある橋の中央下側、そして橋脚との間に設置するというもので、最も発電効率が高くなる風車の設置方法を考えたといいます。小型の最大24個風車を設置するなどいくつかシミュレートした結果、同じサイズで直径7.8mの中型の風車を2つ横並びに設置する方法が最も高い発電効率があったということで、このデザインになったとのことです。

通常風力発電はより高くより大きい風車を設けたほうが高い発電効率が得られるのですが、比例するようにコストが増す傾向があります。そこで研究チームは既に作られた橋に風車を設置することで低コストで電力を得ることが可能であると考えているそうです。
記事によると山岳地域が多い欧州には風力発電が設置可能な橋が多く存在しており、こうした橋の全てに風力発電を設置すれば欧州のCO2排出量が大きく減らすことが期待できるとのことです。


ただ、アイディアは良いもものの、既に設置されている橋自体が風車を設置するような設計になっておらず、風車の設置によりさらに増える風圧に耐えられる構造にはなっていないと考えられ、橋自体に何らかの改修工事が必要になると考えられます。
またこのような谷は野鳥の通り道になっていることがあり生態系を破壊する可能性もあることから、実際に導入されることはほぼないと考えられます。