パンダ

チーターやお猿さんに比べ活発に動きまわるとは言えないパンダ。もちろん熊と比べても活発とは言えないのですが、実は消費するエネルギーが極めて少なく、動きが鈍い理由もこれにあることが最新の研究で明らかになりました。

2015年7月20日、新華社によると、常に怠けきった様子のジャイアントパンダだが、新陳代謝の面から分析を行った結果、エネルギー消費量が極めて低いことが明らかになった。

研究を行ったのは、中国科学院動物研究所や英アバ...(略)

Record China
子供の頃はよく遊びコロコロと動き回るというイメージがあるものの、大人のパンダはそうは言えません。記事によると実はその理由としてパンダは多くのエネルギーを消費する脳の他、肝臓、腎臓が通常の熊に比べ小型で、消費するエネルギー量についても同じ体重の動物に比べ4割り(正しくは38%)しか消費していないことがわかったそうです。論文によると1日のエネルギー消費量はコアラよりも少なく、ミツユビナマケモノとほぼ同じと述べているそうです。(参考)

パンダは起きている時はタケを食べると言われるくらい大量のタケを食べる食習慣があるのですが、パンダの消費器官そのものはタケの消化には十分適合していないことが分かったそうです。ただ、それでもナマケモノレベルの極めて低い消費エネルギーにより生き延びることは十分に可能だと説明しています。



パンダはどうして消化が不得意なタケを好んで食べるのか。パンダの歯や消化器官からは少なくとも元は肉食に近い食生活をしていたと言われています。それが草食中心になった理由としては、パンダが生息している地域は食糧が乏しい冬の期間でもタケが生えていることからそのような食習慣に進化を遂げたのではないかと考えられているそうです。

ただ、動きは鈍いものの熊同じく気性が荒いことが知られており、動物園でも比較的事故が多い動物とされているそうです。