Xbox360

集団訴訟に発展したXbox360の不具合。実は開発元のマイクロソフトはディスクに傷が付く問題を販売前に認識していながら、「購入者の取り扱い原因だ」などと対応していたことが明らかになりました。

Xbox 360が新発売となった当初、挿入したディスクに傷が付くという問題が生じ、大きな問題となったことを覚えている人はどれだけいるだろうか?この問題はその後、メディアで報じられることはなくなり、ほとんどの人からは忘れ去れたよう見えたが、その後、明るみになった意外な事実を、arstechnicaが記事にしている。

BusinessNewsline
2005年11月、アメリカのマイクロソフトが販売したゲーム機『Xbox 360』。しかし、販売直後からプレイ中の異常停止やディスク損傷等の問題が指摘され一部ユーザーがついに集団訴訟する事態に発展しました。この裁判は「現在も続いている」ということに驚きなのですが、それ以上にマイクロソフトの対応があまりに雑な実態が明らかになっているそうです。 

記事によると、Microsoftの担当マネジャーのHiroo Umenoという人物の証言としてマイクロソフト側は同様の問題、つまりディスクに傷が着く等の問題を発売前の2005年9月~10月の段階で認識していたもののそのまま販売を行なったとしています。

購入者から寄せられた不具合は販売後3年で55,000件寄せられたものの、苦情を寄せた人は購入者の僅か0.4%にすぎないとし「原因はハードウェアの問題ではなく購入者の扱いが乱暴だったから」と一方的に問題を解決しようとしていたとのことです。

まったく信じられない話なのですが、これは正しく2007年、欧州委員会の消費者問題担当官がディスク損傷問題を調査しマイクロソフトの対応を待ったものの、マイクロソフトは損傷そのものの存在を否定しており仮にそのような事実があるならばユーザー側の責任だと反論しています。


Xbox 360については他にも「死の赤リング」「E74エラー」という深刻な問題を引き起こした過去があり、ゲームが起動出来なくなるという「E74エラー」を吐き出す不具合についても同じく集団訴訟に発展しています。
ある調査では2008年の段階でXbox 360の故障率は16.4%としており、極めて高かったことも明らかになっています。(ドイツ企業が行なった調査では33%としている)