地下核実験

広範囲に甚大な被害を与える巨大地震。地震自体は自然災害なのですが、実は地下核実験が世界規模で巨大地震を止めているという指摘もあるそうです。

これは『ドゥブナ』というロシアの雑誌に掲載されたもので、1950年~1990年にかけ米ソが頻繁に行なっていた地下核実験の実施とその期間に巨大地震が無かったことについて、何らかの因果関係があったのではないかという論文です。

米ソの地下核実験が巨大地震を阻止? / Sputnik 日本

記事によると、この雑誌はロシア最大級の科学研究組織ドゥブナ合同原子核研究所が毎週出しているというもので、1900~2008年までの行われた地下核実験とマグニチュード8.3以上の巨大地震の回数をそれぞれ表にしたものが公開されました。

地下核実験と巨大地震

元データとして地下核実験についてはウェブサイト「Nuclear Tests」、地震についてはアメリカ海洋大気庁が公開しているデータから作ったとしています。見ての通り、1960年前後から行われた地下核実験について頻繁に行われていた頃は巨大地震が発生しておらず、地下核実験が終わるとその数年後からまた頻繁に発生するということが見て取れます。

原因について論文の筆者は地下核実験により発生した振動がプレートに貯まったひずみを開放したことで巨大地震が発生する可能性を下げているのではないかと予想しており、日本やハイチを襲った地震も地下核実験が行われ続けていたら回避できた可能性があると指摘しています。

地下核実験



大気圏内核実験を含むいくつかの核実験が『部分的核実験禁止条約 (PTBT)』の締結に1963年以降は禁止されたことで以後は地下核実験に変更されました。地上や海上で行われる大気圏内核実験に比べ地下核実験は地震波が発生することが特徴です。
1974年以降は地下核実験にも制限が加えられ核出力150キロトンを越える核爆発について米ソ間で禁止する地下核実験制限条約 (TTBT) が結ばれています。
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