太陽熱発電所

アメリカを中心に注目されている太陽の熱で発電する『太陽熱発電所』。中国の青海太陽火力発電グループはゴビ砂漠に国内最大となる太陽熱発電の建設を開始したと発表しているそうです。

BusinessNewslineによるとQinghai Solar-Thermal Power Groupが報じた内容として中国、青海省のゴビ砂漠に中国では国内最大規模の太陽熱発電所を建設するとしています。建設される太陽熱発電所は25キロ平方メートルで総出力200MW。これは中国の平均的世帯100万世帯分に相当するとのことです。

中国、ゴビ砂漠に国内最大規模の太陽熱発電施設を建設へ・総出力は200MW - BusinessNewsline

記事によると、建設されるのはタワー式太陽熱発電で、中央に集められた熱により日没後や日差しが無くなったとしても最大で15時間の発電可能としています。

太陽熱発電

太陽熱発電にも発電方法にいくつか種類があり大きく分けて3つ、平面鏡を使いタワーに光を集める『タワー式太陽熱発電』、半円状の鏡の焦点にパイプを通し熱を得る『トラフ式太陽熱発電』、パラボラアンテナとよく似た形をしている『ディッシュ式太陽熱発電』です。

今回中国に建設されるタワー式太陽熱発電は広い土地に巨大な鏡を設置し中央のタワーに光を集めるという方法で、タワーには集熱器が設置されており熱伝導媒体から水を蒸発させタービンを回転させます。一般的に蓄熱器が搭載されており、太陽光発電のように日差し加減で電力が下がるということは少なく、日中に十分な熱を集めることができれば夜間であっても安定した発電を続けることが可能です。

現在、タワー式太陽熱発電はアメリカのカリフォルニア州に多く建設されており、総出力は400MWに近いものも存在します。ちなみにその太陽熱発電所であるイヴァンパ太陽熱発電所には2メートル✕3メートルの平面鏡が30万枚設置されています。

▼イヴァンパ太陽熱発電所
イヴァンパ太陽熱発電所_1
Photo:Gizmodo

イヴァンパ太陽熱発電所_2
Photo:Gizmodo