シベリア

世界一広い国土を誇るロシア。しかし、人が暮らしているのは川沿いや沿岸部に多く、そのほとんどが未開拓地となっています。そこで、ロシアは人口密度が低い地域に対し、『土地を無料で渡す法律』が定められる可能性があるとのことです。

ロシアメディア「スプートニク」によると、ロシアの国会で移住者に無償で土地を与えること法律の審議が始まったと報じています。

ロシア人3000万人に極東移住の用意あり / Sputnik 日本

記事によると、この法律には申請者(利用者)に対し1ヘクタール(100m✕100m)の土地の一時使用権が与えられるとしています。この1ヘクタールの土地については農業に使うのか、それとも家を建てるのか等は自由で「法律に抵触しないかぎり自由に使って良い」とのこです。
その後、試用期間が過ぎた場合、つまり放棄せず使用していた場合に限りその土地は申請者に所有権が移るというものです。

これについてガルシカ極東発展相によると「無償で土地がもらえるとあれば、極東地域の開発が非常に勢いづくだろう。人口も640万から3600万人へ、ほぼ6倍に激増するだろう」などと話しており、与えられる土地についてはどうやらロシアの極東地域になるとのことです。

だた、このような地域は水道、電気、ガス、電話などインフラの一部が欠けていることも多く『6倍に激増する』という見方はかなり怪しいように感じます。


ちなみに2011年3月18日、つまり東日本大震災から7日あまりが経過した時期なのですが、ロシアのメドベージェフ大統領が「東日本大震災の被災者をロシアに受け入れ、治療や再就職のあっせんを行う用意がある」などと表明していたことがあります。
だた、治療や再就職としておきながら「必要があれば、シベリアや極東の人口過疎地で日本人の労働力を活用することも考えるべきだ」などとしており、結局は受け入れ先で労働につかせる意図が分かり当時話題になっていました。