今月23日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から油井宇宙飛行士ら3人が乗ったソユーズロケットが打ち上げられました。今回はこのソユーズロケットはどの様にして発射台まで移されたのか現地で撮影された写真を紹介していきます。
Photo:English Russia
今回打ち上げに使用されたのは『ソユーズFG』というロケットです。2001年から運用されているロケットで、国際宇宙ステーションへ物資や宇宙飛行士の打ち上げ、人工衛星の打ち上げに使用されています。
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奥に見える発射台に運ばれます。写真で見えるロケットの先端に付いている小さいロケットは『打ち上げ脱出システム(Launch Escape System: LES)』というもので、打ち上げ時にロケットに何らかの不具合が発生した場合、宇宙飛行士の乗ったソユーズ宇宙船ごと引っ張りだされ安全な場所まで運ばれます。
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ソユーズFGは2~3段式のロケットで、写真のように1段目には本体を囲むように4つの補助ロケットが付いています。
たくさんのエンジンが付いているように見えるものの、実際はぞれぞれに1基(第1段の本体に1基、補助ロケットにそれぞれ1基)つづしか付いていません。これはエンジン1基に対し1つのノズルではなく、4つのノズルが付いているためです。その横についている小さいノズルはロケットの姿勢制御を行うものです。
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列車で運ばれたロケットは水平から垂直に立てられます。
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ソユーズFGの打ち上げ能力は国際宇宙ステーションが周回しているような軌道では7800kgの質量を打ち上げることができます。
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国際宇宙ステーションへの到着は打ち上げからおよそ6時間後。長いように思えますが、2013年までは打ち上げから到着まで2日も要していました。