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長距離を飛行し場合によっては敵を攻撃することもできる無人航空機(UAV)。しかし、アメリカではUAVを操縦するパイロットの人材不足しており、離職を食い止めようと180万円を越えるボーナスを支給するという事態に陥っているとのことです。

遠隔地から攻撃を行う米空軍の無人航空機(ドローン)操縦者たちは、ストレスによる離職が多い。空軍は、新人パイロットを迅速に養成するとともに、任務を続けるよう現役パイロットを説得する新計画を導入した。この計画には、2016年から現役パイロットに年間15,000ドルのボーナスを支給することが盛り込まれている。

WIRED.jp
記事によるとアメリカで運用されている軍用の無人航空機(UAV)について操縦を行うパイロットは元は実際に航空機を操縦していた空軍パイロットを引き抜き当てていたとのことです。もちろん、別にUAV専用のパイロットを育成するプログラムも実施していたものの、何らかの理由による2011年に終了しました。結果的にUAVの人員不足が著しくなり、現在再度教育プログラムを再開しているものの必要とされる人員配置基準の半分程度しか補充できない状態に落ちいているとのことです。

▼RQ-1 プレデターのパイロット
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離職者が高い理由として通常の有人機と比べその特殊な任務に原因があるとされています。
通常パイロットであれば家族から遠くはなれた戦闘地域に近い基地に数ヶ月から年単位の配属ということになるものの、UAVパイロットは本国の基地から操縦を行う場合もあり、任務が終わったらいつものような生活に戻るという繰り返しでこれが精神的に厳しいらしく高い離職率に繋がっていると指摘されているそうです。

実際ところ、アメリカでUAVのパイロットを務める人のその多くが現在の任務が終了したら辞めるとしており、ただでさえ少ないUAVパイロットを引き留めようと米空軍では1万5000ドル(約180万円)のボーナスを支給することを早々に決定しているとのことです。


いったいどのような人がUAVパイロットに向いているのか。個人的には実際に戦闘機等に乗ることに憧れを抱いた人よりも、むしろパソコンゲームやジョイスティックなど液晶画面を見て行う操作が得意な人、つまり本来ならば軍人にはむかないような人の方がこの手のストレスには耐性があると思います。