
個人が所有できるドローンについてその運用方法は日本でも問題になることがあるのですが、先日アメリカで自宅の上空を飛行していたドローンを撃ち落とした住人が逮捕される出来事があったとのことです。
18,000ドルするドローンを自宅の裏庭で撃ち落としたとして、ケンタッキー州の男性が逮捕された。先月26日、ケンタッキー州で裏庭を飛行していたカメラ付きのドローンを銃撃して撃ち落としたとしてウィリアム・メリデス容疑者が逮捕される出来事があったと報じられています。
ウィリアム・メリデス容疑者(47歳)は7月26日、銃身の短いショットガンでドローンを撃墜した。裏庭にいた自分の娘たちが、飛行中のドローンが頭上にいると言ってきたからだ。ドローンに向けて3発撃つと、ドローンは自宅の裏にある森に墜落した、と同容疑者はBBCに語っている。
WIRED.jp
ドローンを“撃墜”したメリデス容疑者が言うには、当時娘から家の外の裏庭で遊んでいる時に真上付近をドローンが飛行していると相談があったといいます。これに激怒したのかどうかはわかりませんが、メリデス容疑者は複数所持していた銃の中から有効なショットガンを手に裏庭に行き飛行していたドローンに向け発砲。これを破壊しました。
その後、ドローンの所有者を含む4人の男性宅が訪れたものの話し合いでは解決できなかったのか、結局警察を呼び『第1級の器物損壊罪と第1級の不当危険行為』の容疑でメリデス容疑者が逮捕されたとのことです。ちなみにドローンの所有者は近所の友人宅の撮影を行なっていたと主張しています。
▼逮捕されたメリデス容疑者

Photo:Ars Technica
メリデス容疑者の主張としてはドローン自体は悪い物ではないと考えを話した上で、当時飛行していたドローンに対して「娘を監視してたのか、泥棒目的で下見をしていたのかは分からない」としており「不法侵入も同然でありプライバシーの侵害だ」と訴えているとのことです。
もちろん自宅の敷地内だからといって他人に危害を加えたり他人のドローンを含む物を破壊してはいけないのは当然なのですが、何故かカメラ付きのドローンというだけで男性は過剰な対応をとってしまったのか。容疑者の写真を見る限りではライフやショットガンを多数所持しており「単に打ちたかっただけなのではないか」とも思ってしまうのですが、今後行われる裁判でもこれまでのような判決が言い渡されると考えられます。
記事によると、アメリカではこれまでも他人所有のドローンを撃ち落とし裁判になったケースがあり、この判決では少なくとも容疑者の主張はあまり受け入れられることはなかったとしています。