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拳サイズの黒いボールが貯水池に流れ落ちているこちらの画像。実は干ばつによる『水不足解決の奥の手』として9600万個という膨大な量の玉が投入されました。

BusinessNewslineによると今月13日、アメリカ・ロサンゼルス市郊外のLA Reservoirという貯水池に『shade balls』という大量の黒いボールが投入されました。

ロサンジェルス市、干ばつによる水不足で奥の手・水源地に約1億個の黒い球を放流 - BusinessNewsline

記事によるとこの貯水池は71ヘクタール(21万4000坪)の湖面積があり全体を覆うのに必要な量として9600万個の黒い玉が投入されました。
実はこの貯水池はロサンゼルス市の水源になっており水不足解決の一環として実施されたものになります。同市によると黒いボールを湖面に浮かばせることにより水の蒸発を抑え水量を確保することと、大気中の塵など環境汚染物質が直接水に触れることが少なくなるため水質悪化を防止する効果もあるとしています。



それにしても膨大な量の玉が投入されたのですが、市によるとボールの製造などのコストは3450万ドル(約72億円)としており蒸発により失われる水のお値段からすると採算は合うと主張しています。

現在カリフォルニア州では深刻な水不足が発生しており、ワシントン州からパイプラインを引き水の供給を受ける案や海水を飲水に換えるプラントを設置する案があるものの、いずれも莫大な予算が必要としており今回はとりあえず導入しやすい案として『shade balls』が実施されたということのようです。