shale gas

岩盤から採掘できる21世紀の資源としてシェールガス・シェールオイルが注目されていますが、カナダではガス採掘の際に行われる作業でマグニチュード4.4の地震が発生していたことを公式に認めているそうです。

BusinessNewslineによると、2014年にカナダ・ブリティッシュコロンビア州で発生したマグニチュード4.4の地震について、同国の公共放送局(CBC)がBC Oil & Gas Commissio(ブリティッシュコロンビア州石油&ガス委員会)に原因を問い合わせたところシェールガスの採掘が原因で発生したと認める回答をしていたことが明らかになりました。

カナダのブリティッシュコロンビア州、2014年に起きたM4.4の地震の原因はフラッキング - BusinessNewsline

記事によると、 この地震はブリティッシュコロンビア州の都市フォート・セント・ジョンとフォート・ネルソンでそれぞれ観測された地震でプログレス・エナジーがシェールガスの採掘の際、ガスを含む層に対し超高圧の水圧を加え破壊する水圧破砕法を行なった結果、TNT爆弾換算で60トンという小型核爆弾に匹敵する規模の地震が発生したものになります。

実は、この地震が発生した以降BC Oil & Gas Commissioは水圧破砕法で使用する水量を減らすよう命じ操業を行なっていたものの2015年8月には採掘地点から3kmの地点でマグニチュード4.6の地震が発生。これを受けプログレス・エナジーに対しガスの採掘そのものの停止を命じていたそうです。

ただ、専門家によっては水圧破砕法でマグニチュード4.4~4.6規模の地震が発生するについて懐疑的な意見もあるとしておりCBCに回答した内容ではなく正式な調査報告書が必要だとしています。

今後シェールガスの採掘は再開される見通しは立っていないのですが、カナダについてはシェールガスの採掘について新たな規制が設けられる可能性も考えられます。