手榴弾

韓国の複数メディアによると今月11日韓国製手榴弾「K413」を使用した新兵の訓練で死亡事故が発生したと報じています。実はこの手榴弾、過去に致命的な欠陥あると一部回収されていました。

大邱にある韓国陸軍歩兵第50師団の新兵訓練場で11日、訓練中に手りゅう弾が爆発し、27歳の中士(軍曹に相当)が死亡、20歳の訓練兵など2人が負傷する事故が発生した。今回事故が起きたタイプの手りゅう弾は、昨年の定期試験で「5発に1発の割合で致命的な欠陥がある」という判定を受けていたことが明らかになった。

朝鮮日報
今回死亡事故は新兵が安全ピンを抜き教官が「投げろ」と叫んだ後、投げの姿勢に入った段階で爆発したというものです。結果、27歳の軍曹が死亡し手榴弾を投げようとしていた訓練兵は右手首から上が切断される重傷を負った他、数人の負傷者を出しました。

訓練に使用した手榴弾『K413』について、実は昨年4月に行われた弾薬定期試験で30個のうち6個が国防規格を満たしていないことが分かっていたそうです。具体的には手榴弾は投げてから3秒後に爆発しなければならないものの不良が認められた6個については定められた時間よりも早く爆発したとのことで、今回の死亡事故とほぼ同じ原因の爆発が起こっていたことが確認されていました。

この手榴弾は韓国の防衛関連企業CNOテックが製造したもので記事によると定期試験の結果を受け、同じ年度に製造された6万個の製品を全て回収する処置をとっていたものの、別の年度に製造されたものについては回収されていませんでした。

一般的な手榴弾は輪っか状の『安全ピン』とヘタのような『安全レバー』から構成されておりこの2つが解除されない限り信管作動せず爆発することはありません。つまり通常であれば輪っか状の安全ピンを外しても安全レバーを握っていれば爆発することはありません。