ロシアの宇宙関連ニュースサイトによると、NASAが2021年に月軌道へ向け初の有人ミンションEM-2(Exploration Mission-2)を行うとしていたオリオン宇宙船についてこの日程を2年延期し2023年前半に行うと発表したと報じています。

Пилотируемый полет корабля «Орион» откладывается до весны 2023 года

記事によると、NASAの有人飛行を行なっている担当官の話として今回の遅れはオリオン宇宙船の資金や技術的な問題ではないとしているもの、将来の予算削減や技術的問題など不測の事態を回避するため2023年に延期した云々と書かれています。
また、現場として当初発表された2021年に宇宙飛行士を乗せた飛行を行う予定で今後も作業を行うとのことです。


オリオン宇宙船は2007年頃より将来引退するスペースシャトルに代わる次世代宇宙船として開発が進み2014年にも初飛行が行われるとされていたものの、当初進められていたコンステレーション計画が凍結されるなどし現在に至ります。

オリオン宇宙船については地球の軌道を周回する宇宙船ではなく月や小惑星、火星といった深宇宙を目指す宇宙船として開発を進めているのですが、構想や計画は発表されているもの具体的な日付は設定されておらず、オリオン宇宙船についても2022年のEM-3(Exploration Mission-3)以降の打ち上げは未定となっています。