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アメリカの複数メディアによると、テキサス州の高校で学校に自作のデジタル時計を持って行った生徒が逮捕されたという出来事を報じています。

全米で話題となっているのはテキサス州アーヴィングにあるマッカーサー高校の1年生が時計を持ってきたことで逮捕されたというニュースです。実は彼が逮捕されたのは理由があり、この装置を没収した学校側が時限爆弾の模倣品ではないかと勘違いし警察に通報したことが原因でした。

「自作の時計」で逮捕されたイスラム系高校生、ネットのヒーローに « WIRED.jp
テキサス州の高校生、学校に自作のデジタル時計を持ち込んで逮捕・全米で大きな波紋 - BusinessNewsline

逮捕されたのはアーメッド・モハメッドさん。彼は工業に興味があり学校の先生に自分の作った時計を見せて関心させたかったとして20分あまりで時計を組立てました。これを学校に持って行き工学科の先生に見せたところ「よくできた装置だ」と口にしたものの他の教師には見せないほうが良いと注意を受けたといいます。

その後、装置をバックパックに入れ授業を受けたものの、デジタル時計のアラームが鳴り響いたことで事態が一変します。モハメッドさんが作った時計は他の教師に見つかってしまい没収。それだけでは収まらず学校側が警察に通報しモハメッドさんは逮捕されてしまいました。


この問題について学校側は時限爆弾など武器の模倣品を含む武器や兵器の持ち込むことを禁止しているという校則に従い通報したとして今回の対応は間違っていないという声明を発表しました。一方、警察はモハメッドさんが作ったデジタル時計を見分したところ時限爆弾を模倣したものではないと判断され処分保留で釈放されたとのことです。

この逮捕はソーシャルネットで話題になったことで大手メディアが報じ、Facebook創業者やその他の有名人、オバマ大統領やヒラリー・クリントン氏もコメントを発表するというよくわからない展開になっているとのことです。


何れにしても今回の逮捕劇は人種やイスラム系というこで宗教の差別によるもののと見方が強いものの、実際のところアメリカでは通報には至らないものの学校側の過剰ともいえる反応で停学処分が下されることが数多くあります。
例として胸が大きすぎるなどとの理由で停学を言い渡された高校生がいる他、仮想の敵に仮想の手榴弾を投げる遊びをしていた小学2年生が停学を言い渡された例、幼稚園ではハローキティのバブルガンを持っていた5歳の女の子がテロリストと判断され停園処分を受けています。またパイを食べながら銃の形にして遊んでいたという8歳の男児にも2日間の停学処分が言い渡されています。