DDG-993

 2012年8月に竣工したばかりイージス艦について、韓国メディアによると兵士ら普段が使用する救命胴衣の浮力が足らず、メーカー側も返品に応じないなどの問題を報じています。

韓国メディア「世界日報」によると、韓国のイージス艦に配給されていた救命胴衣について浮力が足らないという欠陥が見つかっていたもののこの問題が長期に渡り放置されていたと韓国の国会議員が訴えいてると報じています。

韓国海軍でまた欠陥品、最新鋭イージス艦に補給されたのは「...:レコードチャイナ

記事によるとこの救命胴衣が配備されていたのは西厓柳成龍(DDG-993)というイージス艦で韓国国会国防委所属の金光鎮議員によると竣工した2012年8月に救命胴衣128個を補給。2014年3月に海軍と韓国防衛技術品質院浮力検査を実施したところ(超過補給返品された18個を除く)110個の救命胴衣のうち103個が不合格の判定を受けていたことが明らかになりました。

▼西厓柳成龍の短魚雷発射管と兵士(2013年2月)
3連装発射管
Photo:JTBC

この救命胴衣は沈没時に身につけるというものではなく作戦行動時に着用するもので補給された2012年8月から検査が行われた2014年3月まで使用され続けていました。

一方、救命胴衣を納品したメーカーは「品質保証期間は1年で交換できない」などと返品を拒否しているとのです。ちなみに、浮力不足の原因は素材の劣化ではなく救命胴衣に使用されていた浮力材その物になったとしています。
通常この手の製品は実際に使用する前に試験が行われることが一般的だと思われるのですが、何れもされていなかったかデータその物が捏造されていた可能性があります。

韓国における軍事品の不良についてはこれまでも防弾機能のない防弾チョッキが補給されているなど数々の問題が確認されています。