イギリスの民間団体「Vulcan to the Sky Trust (VTTS)」が2007年より再度飛行可能な状態にした1機の戦略爆撃機アブロ バルカン XH558号機で2015年10月をもって退役することが決定したと報じられています。
海外メディアによると、イギリス・ベッドフォードシャー州で開催された航空ショー「Shuttleworth Uncovered Airshow」にてアブロ バルカンという展示飛行用の爆撃機が引退したと報じられています。
英空軍のアブロ バルカン戦略爆撃機、シャトルワース航空ショーで最後の飛行 - BusinessNewsline
この機体を含むアブロ バルカンはイギリス空軍により1984年まで実戦配備されていた機種でそれ以後は全機引退しその一部が展示用として保管されていました。その中でも良好な状態で保管されていたXH558号機について再び空に飛ばそうと「Vulcan to the Sky」プロジェクトが始動します。
最終的に136万ポンドの寄付金が集まり、20年以上の歳月が経過した2007年10月18日に再飛行を果たしていました。
海外メディアによるとXH558 1機の年間維持費は220万ポンド(約4億円)で展示飛行など1時間の飛行にかかる経費が19,000ポンド(約346万円)必要だったと明かしており、高額な維持費を必要としていたことが引退の理由の1つだと説明しています。
アブロ バルカンは大型の原子爆弾を運用するため開発された爆撃機で1956年に初飛行、1960年に実戦配備されました。しかし、イギリスにおける核兵器の運用は原子力潜水艦から発射される弾道ミサイルに移行したこともあり低空から敵地に進入し核爆弾を投下するという運用方法に変更。これにより現在見られる緑色の迷彩塗装に変更されました。
その後は爆撃機として運用されてる一方で、本来の運用方法とは異なる空中給油機や偵察機に改装されるなど既に時代遅れの機体となっていまいました。空軍で運用された最後のミッションは1982年6月23日となっています。これをもってイギリスから戦略爆撃機は姿を消しています。
英空軍のアブロ バルカン戦略爆撃機、シャトルワース航空ショーで最後の飛行 - BusinessNewsline
この機体を含むアブロ バルカンはイギリス空軍により1984年まで実戦配備されていた機種でそれ以後は全機引退しその一部が展示用として保管されていました。その中でも良好な状態で保管されていたXH558号機について再び空に飛ばそうと「Vulcan to the Sky」プロジェクトが始動します。
最終的に136万ポンドの寄付金が集まり、20年以上の歳月が経過した2007年10月18日に再飛行を果たしていました。
海外メディアによるとXH558 1機の年間維持費は220万ポンド(約4億円)で展示飛行など1時間の飛行にかかる経費が19,000ポンド(約346万円)必要だったと明かしており、高額な維持費を必要としていたことが引退の理由の1つだと説明しています。
アブロ バルカンは大型の原子爆弾を運用するため開発された爆撃機で1956年に初飛行、1960年に実戦配備されました。しかし、イギリスにおける核兵器の運用は原子力潜水艦から発射される弾道ミサイルに移行したこともあり低空から敵地に進入し核爆弾を投下するという運用方法に変更。これにより現在見られる緑色の迷彩塗装に変更されました。
その後は爆撃機として運用されてる一方で、本来の運用方法とは異なる空中給油機や偵察機に改装されるなど既に時代遅れの機体となっていまいました。空軍で運用された最後のミッションは1982年6月23日となっています。これをもってイギリスから戦略爆撃機は姿を消しています。