
アメリカの民間企業ブルーオリジンが開発している大型ロケットエンジン『BE-4』。完全ではないものの燃焼試験が進められており開発は順調に進んでいるようです。
ブルー・オリジン社は2015年9月30日、開発中の大型ロケット・エンジン「BE-4」が、100回を超える開発試験を完了したと発表した。BE-4エンジンは同社が開発するロケットのほか、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の次世代ロケット「ヴァルカン」にも採用されることになっている。ブルー・オリジンは、Amazon.comの創設者であるジェフ・ベゾス氏により2000年に設立したベンチャー企業で現在は弾道飛行の宇宙旅行を行えるニューシェパードという宇宙船の他に、より大型のロケットを打ち上げることを可能とするメインエンジンBE-4の開発をすすめています。発表によると、試験はテキサス州の西にある同社の試験施設でおこなわれ、ターボ・ポンプを動かす駆動ガスを作り出すプリバーナーと、推進剤を使って冷却する再生冷却式の燃焼室、燃焼室に推進剤を噴射する噴射器(インジェクター)といった部品を組み合わせておこなわれた。
sorae.jp
BE-4は2011年頃から開発が始まったとされており、2014年6月にアトラスやデルタロケットを運用しているユナイテッド・ローンチ・アライアンスがロシア製エンジンに替わるものとしてブルー・オリジンのこのエンジンを導入することを発表。そして同年9月にブルーオリジンにより開発計画が発表されていました。

BE-4の特徴としては液体酸素と液化天然ガスを燃焼させるというこれまでにない新方式になっており、液化天然ガスを使用することにより従来型のエンジンに比べ部品数を少なくコストを抑えることができるとしています。また爆発の危険性が低く安定した燃焼が行えるという特徴があることでブルーオリジンが提唱するエンジンの再利用に向いていると主張しています。
このエンジンはアトラスVとデルタIVを一本化した後継機『ヴァルカンロケット』に使用されることが決まっており、搭載された2基のBE-4エンジンを捕獲・再利用することで、大幅な打ち上げコストの削減を行おうとしています。
民間企業がこれほどのロケットエンジンを作っているということには驚きなのですが、同社によると来年にも完成品による燃焼試験を行い2017年にもロケットに搭載し実用化に向けた試験を行うとしています。
