マレーシア航空17便撃墜事件_

昨年7月、ウクライナに墜落したマレーシア航空機について事故調査を行なっていたオランダの事故調査委員会はロシア製SA-11ガドフライから放たれた対空ミサイルにより撃墜されたと調査結果を公表しています。

Technobahnは今月13日オランダの航空事故調査委員会が公表した内容として、2014年7月17日ウクライナ東部ドネツク州で墜落したマレーシア航空機MH17便について、事故は地上の防空ミサイルシステム『SA-11 ガドフライ(9K37 ブーク)』により撃墜されたものと判断しました。

マレーシア航空「MH17」墜落事故調査委員会、墜落原因は近接信管型の9N314M弾頭による爆発 - Technobahn
Dutch Safety Board




具体的には事故後、墜落現場から回収された残骸から事故原因を探った結果明らかになったもので地上から発射されたミサイルはコックピットから見て左上数メートルの距離で近接信管が作動し大量の破片が機体を貫きました。その後機体は空中分解し大きく6つの地点に別れ地上に墜落したと判断されました。
これについては、当時機体を操縦していたパイロットとコックピットについていた幾つかのマイクロホンには対空ミサイルが爆発した音が録音されておりそれぞれに微妙な時間差があったこと、飛来したミサイルから飛び散った破片も発見されているとから判断されました。

また事故調査委員会によると使用されたミサイルは9N314M型弾頭で撃墜された地点から前方、台形状に広がった320平方キロメートルの何れかの地点で発射されたものとしています。ウクライナ軍が発射したものなのかそれとも親ロ派が発射したものかについては調査の範囲からは外されているとのことです。

▼爆発により飛び散った破片
マレーシア航空17便撃墜事件_1

ただし、この手の兵器については私達一般人が一人で扱えるものではなく少なくとも軍事訓練を受けたウクライナまたはロシアの軍人、もしくはその退役軍人らにより操作されたものである可能性が高いと判断して良さそうです。
ちなみに、当時メディアで報じられる前の段階で親露派の武装勢力とされる一人が「ウクライナ軍の軍用機AN26を撃墜した」という趣旨のツイートをしており、親露派武装勢力に従軍取材している一部のロシアメディアが「親ロ派が軍の輸送機を撃墜したと語った」という記事を発信していました。

▼こちらは使用されたとする実物のミサイルと墜落機に近いロシアの旅客機IL-86を使用した実験

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