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韓国の朴槿恵大統領はNASAのゴダード宇宙飛行センターを訪問した際、韓国とアメリカの宇宙分野における技術協力を訴え「宇宙資源も共有できる契機になることを願う」などと述べていたことが明らかになりまた。

米国を公式訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は14日(現地時間)、メリーランド州の米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センターを訪問した。

朴大統領はNASAを訪問した席で「韓国の宇宙開発の歴史は短いが、2013年羅老(ナロ)号の打ち上げ成功によって11番目スペースクラブ加入国になった」とし…(略)

中央日報日本語版
韓国は2020年までに重さ20kg、プルトニウムを搭載した無人月探査を打ち上げ月面に送り込む計画を発表しています。これについて韓国はNASAと協力し実現させようと数年前より協力を持ちかけているのですが、どうやら満足のいく回答は得られないようです。

韓国は数年前、羅老号(KSLV-1)というロケットを打ち上げたのですが、実際はKSLV-1本体以外でも例えば発射台や衛星本体も外国で作られ打ち上げ自体もロシア人により行われたとされています。それからはロケットの打ち上げ実績はない韓国がなぜ次の目標を月と設定したのか。これは2012年12月、韓国で行われた大統領候補3次テレビ討論で「2020年に月に太極旗がはためくだろう」などと国民に対し月面無人探査を公約として発表したためです。

この公約を実現するには残り4年と数ヶ月しかなく、国産ロケットも絶望的な状況とされNASAとの協力は必要不可欠と考えておりこのような発言を行なったという流れです。

そのような状態の国と協力する国はあるのかという点についてはかなり微妙な状況です。
実は2011年の段階で韓国の韓国型ロケット事業団長は月面探査機の打ち上げを純国産ロケットで行うとした経緯について「今やいくら多額の資金を積んでも、宇宙ロケット技術を供与してくれる国はないため、独自に開発するしかない」 「米国や欧州は、価格を非常に高くつり上げた。日本・中国・インドは、韓国に技術を供与する気がなかったり、国際条約の問題がある。協力してくれそうな国はロシアとウクライナだけだ」などと述べていました。


なぜ韓国に対し協力する国が少ないのかという理由について、韓国がこれまで行なってきた行為に原因があるためと考えられます。例えば2008年にコ・サンこと韓国史上初の宇宙飛行士になるはずだった男はロシアで教育を受けていた際、持ち出し禁止の資料を故意にコピーしたり教育に関係ない資料を持ち出す違反行為を繰り返していたため保安規律違反(スパイ行為)で摘発されています。

また、2009年には韓国系アメリカ人が旧ソ連時代に開発された強力なロケットエンジンRD-180を韓国に不正に輸出しようとして逮捕されている他、2012年には韓国からロシアの送信されたメールに新型のウィルス「サニー」が見つかったのですが、これを解析したコンピューターの安全に関係する米企業『Fireeye』によるとロシア企業(宇宙関連の省庁、企業)をハックするために開発されたものだったと発表しています。