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地面効果を利用し大型の航空機が水面スレスレを飛行するという機体、旧ソ連で開発された『エクラノプラン(地面効果翼機)』があるのですが、実は計画の1つに航空母艦が計画されていたそうです。 

東西冷戦時、旧ソ連がカスピ海に配備していたのは大型旅客機クラスの胴体に小型の翼を搭載した水上航空機エクラノプランです。実はエクラノプランを航空母艦(空母)として運用するという案が練られていた時代があるそうです。

▼可変翼を採用したエクラノプラン航空母艦
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Photo:English Russia
エクラノプランは地面効果を利用した航空機で性能としては艦船と航空機の特徴を備えた機体になっています。飛行速度は低速なのですが、艦船に搭載する対艦ミサイルなど大型の兵器を搭載でき過去には「カスピ海の怪物」とも呼ばれていたルン級エクラノプランには6発の対艦ミサイルを搭載し実際に発射試験も行われたことがあります。(ただし機体は10年もしないうちに退役しています)

▼ルン級エクラノプラン


▼飛行速度に合わせ主翼の後退角が調整されます
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Photo:English Russia
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Photo:English Russia
▼艦上機は“後方へ離陸”
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Photo:English Russia
▼飛行高度
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Photo:English Russia
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Photo:English Russia
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Photo:English Russia
ツッコミどころ満載のエクラノプラン航空母艦なのですが、これが本当に計画されていたものかはわかりません。