ヤンタル_1

世界の海を跨いで大陸と繋げられる大容量の海底通信ケーブルについて、アメリカ当局によるとロシア海軍所属の船がこの付近で活動していることが確認され通信ケーブルの破壊を計画している可能性があるとのことです。

米軍と国防総省関係者は、世界のインターネット通信の大半を担う海底ケーブルの近くでロシアの潜水艦と工作船が確認されたことを受け、ロシアが通信網の遮断を計画している可能性があると懸念している。

Reuters
今月25日米ニューヨーク・タイムズが報じた内容としてロシアの潜水艦と工作船がアメリカとヨーロッパをつないでいると考えられる海底ケーブル付近で何らかの活動をしていたと米軍当局の関係者が伝えているとのことです。

具体的に活動が行われていた日時は不明なのですが、ロシアが活動していたのは9月でニューヨーク・タイムズによると使用されたのはロシアの工作船「ヤンタル(Yantar)」と搭載されている2隻の無人潜水艇で、アメリカはこの船がアメリカ東海岸からキューバに向かって航行する姿を確認していたとのことです。

記事によると通信ケーブルが切断されるケースは自然災害や船の錨により度々発生しているとしており、ロシアはその修復が難しい更に深いところでの破壊を計画しているのではないかと考えられているそうです。

ヤンタル_2

ロシアの工作船(海洋船)ヤンタルはロシア海軍北方艦隊に所属するこの手の船舶としては最新のもので全長108.1m幅17.2m、排水量5200トンで2隻の無人潜水艇RusとKonsulを搭載しています。無人潜水艇についてはチタンから作られたボディーにより最大6270mまで潜水できる能力があるとのことです。