月

1969年初めて月面に降り立ったアポロ11号の船員。その後1972年を最後に月に行った人間はいませんがロシアのロケット製造メーカーRRK エネルギアは2029年末までに有人月面探査を実施すると表明しているそうです。

S.P.コロリョフ ロケット&スペース コーポレーション エネルギアことRRK エネルギアの社長ウラジーミル・ソルンツェフ氏は10月27日、首都モスクワで開催されたという宇宙関連の会議の場で2029年までにロシア人宇宙飛行士を月面に送り込む計画を発表しました。

ロシア、2029年に有人月探査の実施を表明 - BusinessNewsline

記事によると、エネルギアは現在ソユーズ宇宙船に替わる有人宇宙船PPTSを開発しており初の無人試験を2021年までに実施。その後2023年に国際宇宙ステーションへのドッキング、2025年に無人で月軌道へ送り込み、2029年に初の有人月面探査を実施するとしています。

2029年のミッションは氷があるとされる月の南極に着陸し地質調査の他にも月の内部構造の解析、宇宙放射線の測定を行うとしています。

ロシアの月面着陸ミッション

現在ロシアが計画している月面有人探査についてはこれまで2030年代に行うと発表されていたものの若干早まり2029年に設定されました。もちろんロシア宇宙庁が発表したものではな正式なものとはいえないのですが近い将来ロシア人が月面に降り立つことはほぼ確実といえます。

では具体的にどの様に月に目指すのか見ていこうと思います。現在想定されている月面有人探査では合計4機の新型ロケット『アンガラA5シリーズ』が使用されます。まず着陸船を打ち上げその後軌道に送り込むロケットを打ち上げドッキング、無人で月軌道へ向かいます。

ロシアの月面有人着陸計画_1
Photo:Космическая лента

その後有人宇宙船PPTSの打ち上げ、さらに月軌道へ送り込むロケットを打ち上げドッキング。月軌道に向かい着陸船とドッキングし乗り移り月面へ降下します。
ロシアの月面有人着陸計画_2
Photo:Космическая лента

▼ロシア宇宙庁長官とプーチン大統領。中央の模型はPPTS、右にアンガラA5、PPTSを搭載したアンガラA5Vロケット
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