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今世紀前半にも行われようとしている火星への有人探査計画。行き帰り500日前後のミッションになるとされているのですが、ロシアでは人ではなくまずは霊長類を先に送り込む計画があるとのことです。

ロシアメディア、Sputnikによるとロシアの医学生物学問題研究所の研究者らにより4匹のアカゲザルが火星へのフライトに向けた訓練を実施すると報じています。

ロシアの学者ら、猿を火星に打ち上げる用意を進める

これは火星への有人探査における人体への影響を調べるために行われると考えられ、記事によると4匹のアカゲザルは今後2年の訓練期間で宇宙船のジョイスティックをコントールできるよう教育するといいます。現在は簡単なクイズが解けるように教育がすすめられており、これをマスターした後は数学の問題へとステップアップしていくとのことです。

同研究所の予防部長を務める研究者によると「サルたちを文明化しなければならない。彼らは椅子にじっと座り、何らかの簡単な実験、作業を、椅子に座ったまま行なわねばならない」と説明しています。

▼1959年、アメリカが打ち上げたアカゲザル
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アカゲザルはこれまでも人類の宇宙開発に度々登場しており、例えば1959年アメリカが打ち上げたロケットでそれぞれ2匹のアカゲザルによる弾道飛行が行われています。また霊長類以外の哺乳類としては犬やネコ、ネズミ、リス等がおり、その中でも有名なソビエトが打ち上げ初めて地球軌道に乗ったライカについては当初10日あまり生き続けたとされたものの2002年に打ち上げ後わずか数時間で死亡していたことが明らかになっています。

21世紀の現在も様々な動物が宇宙に打ち上げられているのですが、その多くは長期の飼育試験となっているようです。