
映画などでそのキャラクターの故郷としても描かれたことがある天体について、最新の観測では存在しない可能性が高いことが明らかになりました。
科学者が1つの惑星を消滅させた。このほど発表された研究によれば、太陽系から最も近い太陽系外惑星として話題になったケンタウルス座α星Bbは、観測データ上にあらわれた幽霊にすぎないという。地球から見てケンタウルス座の方角、地球からはおそよ4.3光年離れた位置にあるケンタウルス座α(アルファ)星。この星系には太陽よりも大きい主星(A星)を中心に太陽よりも若干小さく橙色の恒星BさらにC星、所謂プロキシマと呼ばれる『最も太陽系から近い恒星』が公転しています。
2012年に科学誌「ネイチャー」にこの惑星の存在が報告されたときには、推定質量が地球程度だったこともあり、画期的な発見と評された。
NATIONAL GEOGRAPHIC
▼太陽とケンタウルス座α星を構成する恒星のサイズ比較

この星系は私達の太陽系とは異なり1つの主星に対し複数の恒星が複雑に公転しているという連星(三重連星)になっているのですが、この恒星Bに岩石惑星が公転していると2012年に発表されていたそうです。しかし、今月発表された最新の研究によるとこの惑星は存在していない可能性が高いことが分かったそうです。
これまでも「あるとされていた惑星は本当な無かった」ということはいくつか報告されているのですが、今回の場合は恒星の黒点を惑星と勘違いした可能性、観測装置の電子ノイズなど観測機器の問題、そして観測されたデータそのものについて1週間にわずか数回しか行われなかったという観測不足にも原因があったそうです。
存在が疑われるている惑星はどのような天体と想像されていたのでしょうか。実は恒星からの距離はわずか0.04天文単位(約600万km)しか離れていないとされ地表面はおよそ1200度。少なくとも地球にいるような生命は生き延びることはできません。
ちなみに次に太陽系から近く惑星を従えた星系はエリダヌス座ε星系となっており地球から10.5光年の距離にあります。この距離について仮に地球から探査機を送り込んだ場合、秒速17kmで移動している最速の探査機『ボイジャー』であっても到着には18万8000年ほどかかってしまいます。
