干ばつ

今年の夏、日本では全国的に雨量が少なかったものの「ダムが干上がった」などという報道は耳にしませんでした。一方、韓国では今年春から降水量が少ない日が続いていおり、地域によっては給水車が配備されているとしています。

韓国メディア『MBCテレビ』によると、山間部や島しょ部を中心に全国のおよそ100カ所の地域に非常給水車の配備や給水制限が行われている他、ダムの貯水率が低下し水力発電も停止したままだと報じています。

韓国の干ばつ被害深刻、100カ所で給水制限、水力発電停止も=...:レコードチャイナ

記事によると、この干ばつは今年春より始まったとしており11世帯がくらす山間部の小さな村では8月よりすでに3ヶ月以上も給水車による水の手配が続けられています。しかし、住人らは週に1度という少なすぎる給水で飲料水は確保できているものの入浴や洗濯が行える量はもらえていないとのことです。

現在、給水車による非常給水を受けている地域はおよそ25カ所、給水制限が行われている地域は75カ所になっているとのことです。

忠州湖(左から2012年4月20日、2015年3月22日、2015年6月17日に撮影されたもの)
忠州湖
Photo:한겨레

今年5月の韓国全土における平均雨量はわずか57mmとなっており、ソウルの水源となっている昭陽江ダムの水位についても1973年の竣工以来最低を記録、一部地域では給水制限が行われていました。韓国の釜慶大学環境大気学科教授によると周期的にある干ばつによるものとしており、朝鮮半島は5年周期で雨量が少ない年があるとしており、他にも大干ばつになるという124年周期があるとされ2つの周期が重なった年が今年だという研究もあるとしています。

同じく朝鮮半島に位置する北朝鮮も今年は干ばつの被害が出ているとしており「史上最悪の干ばつ」「100年で最悪の規模」と報じられていたことがあります。また緯度が同じ中国山東省でも市内を流れる186の河川が干上がっており、農家は農作物に使う水も確保できない状態に陥っているました。(参考)