韓国メディア『韓国日報』によると、今月14日ソウル中心部で行われた大規模デモで51人が拘束された出来事があったのですが、デモを鎮圧する警察官が放水銃を使用したことで重傷者が出ていることに対し韓国の与党議員が「米国では警察が銃で市民を殺しても正当行為になる」などと発言し批判の声が強まっているとしています。

韓国で7年来最大規模のデモ、朴政権への不満を叫ぶ＝51人が拘...：レコードチャイナ

この発言をしたのはセヌリ党の李完永（イ・ワンヨン）議員で「最近、米国の警察が銃で市民を殺したが、10件中8～9件は正当とされた。こういうのが先進国の公権力だ」と話し、負傷者が出たことに対しては「先進国の警察対応について少し勉強すれば、過剰鎮圧についても参考になる」と主張し、正当な行為だったと主張しているとのことです。



このデモは若者の就職難や歴史教科書の国定化、貧富の格差拡大などを訴えるため朴槿恵政権の対応を非難するためおこなわれたもので当局の発表によるとデモの参加者は6万8000人(主催者13万人)となっています。集められた警察官は2万2000人という規模で合わせて700両の車両が投入されました。結果51人が拘束され重軽傷は数十人と報じられています。 

また負傷した人物については至近距離から放水銃に狙われ意識を失ったとされており、使用された水には催涙スプレーに含まれる成分が入れられていたなどと一部報じられています。