シャルル・ド・ゴール

フランス海軍によるとテロ事件後初となる空母を使用した軍事作戦について、来月12月中旬を目処に大規模な報復攻撃を実施すると報じられています。

フランス紙「Le Figaro」によると、フランス海軍の空母シャルル・ド・ゴールについて今月18日に母港となるトゥーロンを出港し12月中旬までにペルシャ湾に展開すると報じています。

仏原子力空母「シャルル・ド・ゴール」がペルシャ湾に向けて出航、大規模な報復攻撃を実施の見通し - BusinessNewsline

記事によると、フランスは現在アラブ首長国連邦の空軍基地に6機のラファール戦闘機、またヨルダンに6機のミラージュ2000を展開し過激派組織IS、イスラミックステートへの空爆任務を実施していました。

今回の空母派遣は実質『報復攻撃』という任務内容になるのですが、実際のところはこの空母の派遣はフランスで発生したテロ事件以前に決定されていたものになります。つまり、時系列ではフランスの空母派遣が報じられてから今回のテロが発生しており、この決定がテロを引き起こしたとの見方も出来ます。



シャルル・ド・ゴールはフランス軍が配備している唯一の空母で実戦配備された初の原子力空母です。就役したのは2001年5月で全長は261m、幅64m。アメリカの空母よりも小型でワスプ級強襲揚陸艦に近いサイズとなっています。
搭載している航空機はラファール戦闘機の艦載型『ラファールM』が12機、艦上攻撃機『シュペルエタンダール』が20機、さらにヘリなどを含む40機で構成されています。同空母はカタパルトによる発艦が採用されておりこのカタパルト自体はアメリカ製となっています。