image_25

若い人なら誰でも持っているスマートフォン。一方で机の上に設置されているパソコンを操作するコンピュータリテラシーが低下しているとオーストラリア政府報告しています。

Technobahnによるとオーストラリアの教育当局が行った調査として日本で言うところの児童(小学生)におけるコンピュータリテラシーがスマートフォンなどの端末の普及により逆に低下していることが分かったと発表しています。

オーストラリア政府が調査報告、タブレットやスマホの利用拡大で児童のコンピューターリテラシーは低下している。 - Technobahn

コンピュータリテラシーとは具体的には「コンピュータを使いこなすための能力」を指す言葉でインターネットを使う上のでのマナーといったものとは別のものになります。

記事によると、この調査は毎年行っているもののようで委託を受けた企業はスマートフォンやタブレットの普及が優勢となった2011年以降、児童のコンピューターリテラシーは低下していったことがわかったとのことです。オーストラリア政府はこれまで教育の現場で学力向上やコンピュータリテラシーの能力拡大を狙いタブレット端末の普及を推進してきたものの実際のところ、PCの操作という点については逆効果が出ていたことがほぼ確実といえる数値になっていたそうです。

調査会社の報告によると「スマートフォンやタブレットを操作する能力は職場で求められるコンピュータ能力に違いがあるため」と理由を明らかにしています。

当たり前と言えば当たり前なのですがそもそも全く異なる端末を利用してパソコンで使うワードやエクセルの操作といったコンピュータリテラシーの向上ができると判断してしまったのか、むしろその判断を下したお偉い人のコンピュータリテラシーに問題があるのではないかと思ってしまいます。

コンピューターリテラシーについては日本は先進国の中でも最下位レベルといわれており他人事ではないのですが、現代社会にはいまだ欠かせないコンピュータを使う能力についても『パソコン』が普及しだした1990年代後半のように教育を行う必要があるのかもしれません。