ロシアメディアの国営メディア、ロシア・トゥデイ(RT)によると中国へのSu-35戦闘機の輸出計画について最終契約を締結したなどと報じています。記事によると、発注額は1機あたり8300万ドル (約102億円)で総額は20億ドル(約2458億円)になるとしています。

ロシア、最新鋭のSu-35戦闘機24機の輸出で中国と最終契約・受注総額は20億ドル（約2460億円） - Technobahn

Su-35はスホーイ社が開発し、Yu・A・ガガーリン記念コムソモリスク＝ナ＝アムーレ航空機製造合同（KnAAPO）が製造した戦闘機で、デザインは今年死亡したアレクサンドル・バルコフスキー氏となっています。(参考)

戦闘機の性能としては第五世代のステルス戦闘機ではないものの、『第4++世代ジェット戦闘機』というロシア基準が設けられており、第4.5世代ジェット戦闘機に位置づけられるフランスのラファエルや欧州のユーロファイター、アメリカのF/A-18E/Fスーパーホーネットを超える性能があると主張しています。



機体サイズは一般的な第4.5世代ジェット戦闘機よりも一回り大型です。理由は翼の下の外部燃料タンクをつけるのではなく機内に大量の燃料を収めるようにしたためで航続距離は3,600km(最大4,500km)となっています。武装は30mm機関砲と合計8トンの空対空ミサイル及び対地ミサイル・爆弾を搭載できます。
エンジンはアフターバーナーを使用しなくても音速飛行が可能な性能があり最高速度はマッハ2.25(約2700km/h)。また排気を自在に変更できる推力偏向ノズルを搭載しており動画のように空中でドリフトしているかのような優れた旋回性・機動性を発揮します。(参考)


中国にはこれまでもロシア製戦闘機が輸出されているものの、その技術を盗み他の機種を開発していることが明らかになっています。
例としてJ-15という空母艦載機については「中国が独自開発」「完全に独自の知的財産権を有している」などと主張し続けているものの形状はSu-33と同じでロシア国防省のイゴール・コロチェンコ大佐は「中国の模造品であるJ-15はロシア製のSu-33艦上戦闘機と同等の性能を達成することができないだろう」と公式にパクリであると認めています。(参考)