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アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発している次世代宇宙船オリオン。今後の小惑星探査、火星有人飛行でも必ず使用される宇宙船なのですが、外装に一部変更が加えられ銀色になったと報じられています。

スペースシャトルの後継機として開発されている宇宙船「オリオン」。アメリカ航空宇宙局とロッキード・マーチンが共同で開発しているものなのですが、真空に曝される宇宙船の外側を金属コーティングを施す改良が実施されると報じられています。

全身が銀色になっちゃった! NASA、オリオン宇宙船の熱防護システムを改良 全身が銀色に | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト

従来オリオン宇宙船の外装は初期のものはスペースシャトルのように白色、最近のものはスペースシャトルの底のように黒色になっていました。これは塗装というよりも断熱タイルの色になるのですが、これに金属コーティングを施すことにより太陽からの熱やまた機内から逃げていく熱も抑えられるようになったとしています。

▼オリオン宇宙船(先端、年代順)
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ちなみに歴代宇宙船はどのような色になっていたのかという点について、アメリカの初の宇宙飛行計画として用いられたマーキュリー宇宙船は黒、ジェミニ宇宙船は黒(宇宙飛行士が搭乗する部分のみ)、アポロ宇宙船は銀色、スペースシャトルは白となっています。

オリオン宇宙船は2007年頃より将来引退するスペースシャトルに代わる次世代宇宙船として開発が進み2014年にも有人初飛行が行われるとされていたものの、当初進められていたコンステレーション計画が凍結されるなどし大幅に開発が遅れています。

無人による初打ち上げは2014年12月に実施しており2017年に無人で月を周回し帰還するミッション、そして2023年には初の月軌道への有人飛行が行われます。しかし、それ以降どのような打ち上げを実施するのかは現在スケジュールは発表されていません。